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2021年1月19日
他人と比べていると、脳の可動性は損なわれ、潜在能力は発揮できない。
イチローが引退されましたね。
引退会見で、イチローはとっても示唆に富む事を語っていました。
「生きざまというのは僕にはよく分からない。
生き方という風に考えれば、先ほどもお話ししましたけど、人よりも頑張るなんてことはとてもできない。
あくまでも「量り」は自分の中にある。
量りを使いながら、自分の限界をちょっと超えていく。
そうするといつの日かこんな自分になっているんだ。
少しずつの積み重ねでしか、自分を超えていけないと思っているんですよね。
一気に高みにいるとすると、今の自分とギャップがありすぎて、それを続けられない。
地道に進むしかない。
ある時は後退しかしない時もあるので、自分がやると決めたことを信じてやっていく。
でも、それは正解とは限らない。
間違ったことを続けているかもしれない。
遠回りをすることで、本当の自分に出会えると思っている。」
あくまでもはかりは自分の中にある。
そうなんです。
いつも書道教室で申していますが、ご自分のお子さんと他人のお子さんを比べてとやかく言うのは、とてもナンセンスな事なのです。
親がいつも誰かと比較して物を言っていると、それを聞いた子供も親の刷り込みで、いつも誰かと自分を比較するような子供になります。
それってとっても生きづらい事なんですよ。
優越感と劣等感は背中合わせのお友達。
いつも優越感と劣等感のブランコに乗っているような人になりかねません。
交感神経バリバリで、そうなると人生の質を高める副交感神経は優位にならないのです。
本当に子供の潜在能力を育てようと考えるのでしたら、やたら滅多に怒鳴らないで、まずはその生命の存在を認めて、毎日ちょっとずつの進歩を認める事なんですよ。